さようなら、素晴らしい世界

 

好きなアーティストに川谷絵音がいる。これはもう遺伝子に組み込まれたようなもので仕方がない。世間からバッシング受けた時も割と聴き続けていた。あの人わりとスキャンダルを楽しむ人だからな。

 

ミュージシャンとか俳優が不倫したくらいで、何をそんなに叩くことがあるのか、僕は1ミリも理解できない。

悲しいかな、僕も「1人の人をずっと好きでいること」ができなかった人間なので、と言うのもあるけど、この理由以外で叩いている人の心には、間違いなくどす黒い感情があるよね。妬み嫉みで発言してる時点でもう叩く資格ないよなぁと思う。

 

https://youtu.be/BrwYudRnnYU

 

indigo la Endの「緑の少女」が僕の最初の出会いだった。この曲を好きになった理由は単純。当時の彼女が緑の似合う少女だったからと言う話。ついでにランドセルもめちゃくちゃ似合ってた。この情報いらないな。

この頃はまだ彼の歌が今よりだいぶ下手だったような。ただめちゃくちゃポップな曲調とそれでいて泣きメロな感じがとても好きだった。

 

https://youtu.be/IMU0ctb7E60

 

最近Tiktokで「夏夜のマジック」が人気らしい。どう活用されてるのか全く分からない。見たことないから。ただあの曲は良い。花火したくなる。夏の夜と花火は、ドミノピザとコーラくらい相性いいからな。

 

先月出たアルバム「濡れゆく私小説」の中に入っていた「通り恋」。この曲は凄い。川谷絵音詰め込みまくり。どこか生活感のある等身大の温かさと、それでいて失うことの怖さを綴った歌詞、ファルセット(ミックスボイス?)と耳に残るサビの歌い回し。

 

この一曲だけで映画みたいなパンチ力持ってる。怖い。

 

https://www.youtube.com/watch?v=84zftzaVBOE

 

ちなみにゲスの極み乙女。との出会いは「キラーボール」。indigoにハマった時期とほとんど同じ時期に聴いていた。ボーカルが一緒なことに気づいたのはしばらく経ってからだった。田舎だったからライブとか行けなくてね。

 

最近はジェニーハイだったりもやっててついていくのやっとだけど、それぞれのバンドでやりたいことやってる感じと、そのためのアイデアがどんどん出てくることに怖さを感じますね。

 

でも、僕はindigo la End が1番好きです。やっぱり。あのバンドサウンド川谷絵音の声を聞くとどうしても失ったものの大切さに気付かされて、今あるものを大切にしたくなるんです。

 

あの人がだいぶ前にインタビューか何かで言ってたことで、「大学生の頃に別れた彼女によって歌詞を与えられた」というのが凄く好きです。その頃の恋愛って本当に色んなことを学ぶ気がします。情けないことも泥まみれの姿も晒け出さないと恋愛ができないお年頃で。それが未だに歌詞に落とし込める濃度を持っていることが恐ろしく感じる。

 

どこか歪んでないと良い作品なんて作れない、不完全なアーティスト像をひた走る彼が僕は大好きなんだなぁと思った。