需要と供給が合わない存在
タイトルの正解はギャルね。
全女の子はギャルになりなよ。別にヤマンバとかいう時代錯誤なことは言わないから。僕まだ大学生だし。そもそもギャルってのは内面性の話ね。
くだらないことに「くだらねー」、面白いことに「おもれー」でいいんだよ。ギャルは正直だから好きだ。だけど不誠実な僕自身も、それはそれで悪くないと思ってる。タチは悪いけど。
僕は1000円ちょっとの賃金で自分の1時間を売り、露骨なまでの感情労働を行なっている。マジでクソ。ファミレスに1人で来る男、サラリーマン以外は軒並みキモいぞ。謹慎しろ。
同じ飲食店で何年もバイトしてると、メニューを見るだけで季節を思い出す。これもクソ。
屍みたいなクソジジイの仲間入りみたいだ。
季節関係なく外で酒飲んでタバコ吸って、食べたくないなと思いながらラーメン屋入って、結局ゲロ吐いて、帰路、路地裏で1人で音楽聴きながら首振って、家に帰ってまた吐いて寝たい。これこそナウでヤングなトレンディボーイのやることでしょ。
もう一つファミレスから見る季節感は、昼の短さ。人間って不思議で、暗くなると晩ご飯を食べるらしい。夏は7時過ぎから晩飯食べに来るし、冬になると6時くらいにはもう晩飯食べてる。夜11時にコンビニのおにぎりとカップ麺を食べる僕の気持ちにもなれ。
僕が働いてるお店は、あまり治安が良くない。ファミレスだからもちろんファミリーも来る。昼時は子供の叫び声があちらこちらから聞こえる。だけど深夜に来るのは墨入った男ばっか。軒並み態度悪いよね。
「墨入ってるんだから、人には笑顔で接しろよ。」
こんなこと面と向かって言えないけど。笑いながら言えば怒られなさそう。
僕は汗っかきだからこれまで夏が一番嫌いだった。でも今年の冬は嫌いかも。珍しく抱き合って寝る相手がいない。
抱き合って、他人と心を蕩しあうと、どうしても残るのは哲学になっちゃう。しかもやけにそれが角ばってしまう。
自分の存在について考えるギャルってどこにいるんだろ。君はどう思う?
「つまんねぇこと言うなよ」
そうだよね。正直で助かる。